委員同士で協力して知識を補強する
編集委員長
- 皆専門家ではないので、その都度合議が行われていて、知識や学習法の情報交換は常にするようにしている。(ID4)
- 査読・編集委員になっている臨床家の方達は熱心なので、大学に所属している委員に質問をして、委員同士で本の紹介をし合う習慣がある。(ID4)
- 大学院生や査読や編集を始めて担当して不安がある方には『はじめての質的研究』という本を貸し出している。(ID4)
- サブストラクションの本をみんなで読んで参考にする。質的研究のマッピングに関する本を読み、委員同士で確認し合う。(ID4)
- 査読委員の中でも、ある方法論に関する見識がある人と、そうではなく書いてあるものを受け入れる人がいるので、経験のある編集委員が間に入って査読者のコメントをいろんな角度から考えることが役に立つ。(ID11)
- 編集委員長としては他の委員の持つ強みを学んで自分のものにしている部分がある。(ID11)
編集委員
- 査読者にしても編集委員にしても、コメントするときに、「この作業をしてください」「ここをこう直してください」というコメントをするように伝えている。「ここが分かりません」というぼんやり否定だけするようなものは避ける。(ID1)
査読委員
- 2人体制の査読では他の査読者のコメントを読んで、比較して自分のやり方を振り返る。(ID5)
査読ツールを紹介している
査読委員
- 学生に勧めているクリティークのリストがある(web上にある、出版もされているが名前がわからない(→看護協会出版会の看護研究論文クリティーク?)。Aさんの看護研究のテキストが学生に理解しやすいので掲載されているクリティークの内容を基準に示している。(ID5)
経験を積む機会を提供している
編集委員長
- 若い人を委員に入れている。委員会組織は次世代の編集委員長や院生指導を担う若い先生を育てる機能もある。教授だけではなく、研究の業績を見ながらより若い人材(助教、講師、准教授など)に入ってもらうことは大事なことだと思う。(ID9)
査読委員
- 大学院生に論文を定期的にみんなでクリティークしてもらっている。(ID2)
- 基本的に査読はそれまで受けた教育をもとに行っているが、迷いが生じた時には、同じ先生に師事した先生方と独自に開いているゼミに参加して考え方やコメントの仕方を定期的に確認している。(ID5)